歌舞伎―Kabuki Today

Author: 上村 以和於, 大倉 舜二, カースティン・マカイヴァー
Publisher: 講談社インターナショナル
Pages: 192
Published: 2001-03
Language: Japanese
Category: 歌舞伎・文楽・能, 日本の伝統文化, アート・建築・デザイン,
ISBN-10: 4770021356     ISBN-13: 9784770021359
Binding: ペーパーバック (illustrated edition)
List Price: 60.90 JPY
  • Rating: 100%
   ケレン味たっぷりの演出、華麗な舞台、派手な隈取りに朗々としたセリフ回し…。17世紀初頭、シェークスピアの出現と時を同じくして起こった歌舞伎の不思議な魅力を日本文学研究者ドナルド・キーンは、序文でこう語る。
    舞台を見て“芝居みたいだ”といったら、これは必ずしも褒め言葉にならない。しかし歌舞伎は、何にも増して芝居っ気たっぷりである。舞台のあらゆる要素が最高度の劇的効果をもたらすために駆使され、歌舞伎の上演を至高の演劇体験に仕立て上げる。…よく演劇は“人生を写す鏡”だと言われてきた。しかし歌舞伎は鏡と言うよりは、拡大鏡である。人生を大写しに、誇張することで人生の彩り、興奮、芝居らしさを十二分に発揮させる。

   日本の伝統芸能を海外に広めるため、豊富なカラー写真と解説で歌舞伎を多角的に捉えた本。キーンの序文に加えて、近世芸能研究家・上村以和於の解説文もすべて日英対訳、有名演目は英語で筋書きが紹介されている。大倉舜二の写真には舞台の一瞬を捉えた迫力がみなぎり、生の舞台が持つ躍動感、役者が醸し出す情感が伝わってくる。20世紀の名優と言われた6世中村歌右衛門や17世中村勘三郎から、当代きっての人気役者、12世市川團十郎、7世尾上菊五郎、5世坂東玉三郎、そして21世紀を担う若手スター、7世市川新之助、5世尾上菊之助と、登場する役者も幅広い。

 「歌舞伎とは」に始まり「歌舞伎十八番」「見得ときまり」「衣装-引抜き」「化粧-隈取」などの章で構成され、「伝統-芸の伝承」では、インターネット時代の21世紀にあって、封建時代に由来する「襲名」という因習に注目。大名跡と共に芸を受け継ぐことが、役者としての自覚を刺激し、成長を促すという。「歌舞伎」の語源は「傾(かぶ)く」であり、「正統の中に安住せず、流動する心」という意味だが、歌舞伎が400年間生き続けてきたことは、当初の理念が代々受け継がれ、時代に合わせて進化している証拠なのであろう。(松本肇子)


Download Data provided by OpenISBN Project and others:
Please note the links above are not download links for the ebook of "歌舞伎―Kabuki Today"
You can search on LeatherBound to download or purchase an ebook.

Searching Book Reviews...